夏目漱石について その3

 前回の記事では夏目漱石と友人の正岡子規について書きましたが、本日は夏目漱石が作家になる前の経歴を簡単に紹介します。何度も書いている「夏目漱石」ですが、これは小説を書く際のペンネームで、本名は夏目金之助といいます。彼は作家になる前まで勉学を教える「先生」をしていました。最初に先生になったのは十九歳の時で、その際は江東義塾という現在の予備校な所で英語で幾何学を教えていました。その後は二十八歳で松山中学、二十九歳で熊本県の第五高等学校、イギリスの留学を経て三十六歳で東京帝国大学文科大学講師になりました。彼が教えていたのは英語で、当時は外国語や技術は全て母国の人に教えてもらうのが一般的だったので、彼の様に日本人で外国語を教えられる人は珍しかったのです。
 そんな夏目先生は一部では厳しいと評判だったらしいです。ただ、優秀な生徒には評判が良かったそうです。彼も自分の気難しさを分かっていたので、自分の評判も分かっていたそうです。

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