夏目漱石について その17

 前回か飼い犬について紹介した漱石ですが、有名になって困った事が幾つかあったので今日は、その逸話について少し紹介します。作家になる前から漱石は教師として生徒達に英語を教えていました。気難しくて出来る生徒しか褒めない漱石は一部の生徒には人気でしたが、他の生徒には怖い人と思われていたそうです。しかし、そんな漱石でもデビュー作となる「吾輩は猫である」によって渾名が生まれたそうです。これは逸話なので本当かは分かりませんが、どうやら「猫」と呼ばれていたそうです。渾名は本人の特徴を捉える呼び名ですし、この一文字で認識される程に人気だった様です。ですが、その為に新聞記者でもない人間に付け回され、風呂に行く所もメモに取られたという話もあります。
 また、家にもファンから手紙が来たり、更には家の表札を勝手に立派な物に取りかえられた居たそうです。もちろん、気味が悪いので表札自体は取り外されたそうです。そんな漱石ですが、体質で臥せる事もありました。次回は、そんな話を紹介します。

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