夏目漱石について その41

 今年も漱石について紹介していますが、実が晩年を過ごした自宅は「木曜日」に漱石の「門下」と呼べる人々が集まる「木曜サロン」が開かれていたそうです。その頃には漱石を「作家」として慕う者も多くなり、それ以前にも別の家に住んでいた頃から親しくしていた人もいまず。そんな漱石ですが、先に書いた様に「門下」ですが、古くから交流があった人達は「古いの門下」と呼ばれたり、知り合った時期が重なっている人もあり、先に書いた様に「門下」と一言でまとめるのは難しいのです。
 そんな中で比較的、新しい「門下」だった芥川龍之介は漱石の死後、彼との思い出を書き遺しています。そこで彼は漱石の家を「漱石山房」と書き、訪れた「秋」と「冬」の事を残しています。そこには家の様子が細かに書かれており、漱石の様子も想像なのか、実際に見たのか分かりませんが目の前に様子が浮かぶ様な描写です。冬では友人と訪れて。天井の張替だったり、書斎が寒かったなど当時の交流を感じる様子が綴られています。

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