夏目漱石について その45

 節分も過ぎて、街に目を向けると「バレンタインデー」の文字が並んで、その下にはチョコレートが並んでいます。このブログで紹介している夏目漱石は「甘党」で有名で、よく甘い物を食べ過ぎて胃の調子を崩したり、奥さんに怒られたという話もあります。
 前の記事にも何度か書いたでしょうが、明治時代は西洋文化が盛んに取り入れられており、洋菓子も食べられていました。例えばシュークリームも当時は作り方を書いたグルメ小説があったそうですが、今より贅沢品でした。そんなシュークリームと漱石に関する逸話が残っており、その話では夏目家に遊びにいくとシュークリームが出てきたが、出された人はシュークリームを知らなかったのか思い切りかぶりついた。そして、クリームが零れて慌てている姿を漱石は笑いながら見ていたそうです、一見すると慌てる人を笑っているイメージですが、気難しい一面があったのを考慮すると恐らくですが思わずわらってしまったのか、もしくは慣れない様子に微笑んでいたのでしょう。

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