夏目漱石について その69

 次回で70回を迎える夏目漱石ですが、本日も「三四郎」の話題となります、前回は急に飯が食べたくなって大学から下宿に戻ってきた三四郎に母から手紙が届いていました。広田先生と与次郎と時代錯誤だの、不二山の人格に女性の事も少しあり、三四郎は故郷の事を忘れていました。ですが、食事を済ませてから、読もうと思っていたのです。ただ、食後にゆっくりしていると、先程の事を思い出したのです。それまで学校に来ていなかった与次郎が、ふらりと現われたのです。三四郎が休んだ理由を聞くと、貸家を捜していて、学校どころではなかったと言います。そんなに急ぐのかと聞けば、先月中に引っ越す筈だったのに、それを待たせていたので明日中に捜さないとダメだと言います。与次郎の言い分に、三四郎は納得しませんでした。
 「こんなに忙しがるくせに、きのうは散歩だか、貸家捜しだかわからないようにぶらぶらつぶしていた。三四郎にはほとんど合点がいかない」
 それに対して、与次郎は先生が一緒だからだと言います。

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