さて、今日は寝床に入った三四郎が、母親の手紙を読む所から始まります。手紙によると、新蔵という人がハチミツをくれたので、焼酎に混ぜて毎晩一杯ずつ飲んでいる、とあります。作中では、この新蔵は三四郎の家が貸した土地で農業をしている人で、毎年冬になると年貢米を二十俵ずつ持ってくる、とても正直者だと書かれています。ただ、癇癪、つまり神経が過敏で怒りやすい人だとも書かれています。
そこまで思い出して、三四郎は寝床で、彼がハチを飼い出した事まで思い浮かべます。それは五年ほど前で、裏の木にミツバチがたくさん下がっているのを見つけて、酒を吹きつけて捕まえたのです。
「それからこれを箱へ入れて、出入りのできるような穴をあけて、日当りのいい石の上に据えてやった」
それからハチが増えていき、年に一度、一つの箱から蜜を切り取っていたのです。今まで向こうからミツをあげましょうと言われた事はないですが、今年から急に覚えが良くなって、くれる様になったのだろう、と三四郎は思います。そして、手紙は更に続きます。
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