寝る前に母からの手紙を読み始めた三四郎ですが、それも最後の部分になります、そこには大学の制服を着た写真を送れ、あり、それはいつか撮って送ろうと思いながら次に移ります。そこには「三輪田のお光さん」が出てきました、これを三四郎は「案のごとく」と思います、その理由は直ぐに出てきます。
「このあいだお光さんのおっかさんが来て、三四郎さんも近々、大学を卒業なさることだが、卒業したら家の娘をもらってくれまいかという相談であった」
この「お光」という娘は器量もよく、気質も優しく、家は農地も多く持っている。更に、三四郎の家とは昔から付き合いがあるので、もし二人が結婚すれば互いに都合がいい。更に手紙には、お光さんも喜ぶだろうし、東京の人間は気心が知れないからいやだ、という身内の内心も綴られていました。ここで三四郎は手紙を戻して、封筒に入れて枕元へ置いたまま目を閉じます。ネズミが急に天井で暴れましたが、すぐ静かになり、ここで三四郎は自分に三つの世界ができたと思うのです。
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