夏目漱石について その93改め、夏目漱石「三四郎」について47

 さて、今年は2016年、ちょうど夏目漱石没後100年になります。なので、今回を含めて残り三回で「三四郎」を終えて、他の作品を一つでも多く紹介していこうと思い、タイトルも次回から作品名について数える事にします。そんな「三四郎」ですが、全13章で構成されており、前回までは第4章まででした。ここで三四郎は気になっていた美禰子(みねこ)という女性と偶然にも再会しました、最初こと大人しそうでしたが、自由放任主義で育ち、英語が得意で、三四郎は翻弄されます。また、野々宮と美禰子の兄が広田先生の教え子も分かり、野々宮の妹「よし子」も含めた交流が生まれます。
 三四郎の心は最初こそ美禰子に傾いていました、一緒に菊人形を見に行こうと誘われた時は新調した制服まで用意した程です、良い雰囲気にもなりました。ですが、その後に与次郎が勝手にやった広田先生を教授にする運動に巻き込まれて、彼が書いた評論の作者にされたり、競馬で負けた金を貸した事で彼女に金を借りる事になります。故郷から工面してもらった金銭で返済しようとしても、彼女は受け取ってくれません。そうこうしている内に、よし子に縁談の話が持ち上がったのです。

Posted in 文学 | Leave a comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください