夏目漱石「三四郎」について49

 今回で最終回となる「三四郎」ですが、三四郎はインフルエンザで寝込んでしまいます、ただ与次郎に巻き込まれた騒動や美禰子の前に現れた男の事が気になって、ゆっくり休む事が出来ませんでした。これなら国に居た方が落ち着いて寝ていられると思い、母親から届いた帰省を促す手紙に意識が向きます。そんな三四郎の元に、よし子がお見舞いに来てくれます、その際に彼女の前に現れた男性がよし子の縁談相手であり、よし子ではなく、美禰子と結婚する事になったと聞きます。
 それを聞いてから更に4日寝込み、5日後には湯に入って、その翌日に美禰子の元を訪れて借りていた金銭を差し出します。今度は断られず、彼女は差し出された包を受け取ってくれました。それが別れの挨拶の様に、母から届いた電報で一度は故郷に帰り、また東京に戻ってきた三四郎の元に結婚式の招待状が届いていました。ただ、日は過ぎてしまい、ここで三四郎の物語は終わりを告げます。そして、次回から今年ドラマにもなった「坊ちゃん」を紹介していきます。

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