夏目漱石「坊っちゃん」について6

 手伝いの清とは家の事情で別れることなり、坊ちゃんは兄が置いていった金銭の使い道を考えます。商売は面倒だし、そもそも元手が少ないのでやれるわけはない、今のままでは教育を受けたと言えないから損になる。なので、学費にして勉強することにしたのです。貰った額を三等分して、一年ずつ使えば三年は勉強ができる、その間に一生懸命に出来ることが見つかるはず。そう思って学校を選びますが、学問、特に語学や文学は「真平ご免だ」と言い切るほどに好きではなかったのです。
 そんな時、物理学校の前を通ったら「生徒募集」の広告が出ており、これも何かの縁だろうと入学の手続きをします。しかし、後になって失敗したと思います。三年間は勉強したものの、成績は下から数えた方が早い程でした。ですが、不思議なもので三年で卒業できたのです。その八日目に校長に呼び出され、四国辺りの中学校で数学の教師を勧められます。教師以外に仕事の宛てもなかったので即座に返事をしましたが、これが坊ちゃんの巻き起こす騒動の始まりになるのです。

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