夏目漱石「坊っちゃん」について9

 今回から遂に坊ちゃんが舞台となる四国にやってきます、ですが、いい印象は持てなかったようです。船で来た場所を「野蛮の所」で、こんな所で我慢など出来るのかと思ったが仕方ないと言い切ります。陸へ着いたら近くの子供に自分が赴任する中学校の場所を聞きますが、知らないと返されて、今度は自分を呼ぶ男についていきますが、宿屋に連れていかれます。女性たちが挨拶してきますが、それより学校の場所を聞いて、汽車で行かなくてと言われ、上がりもせずに見つけた停車場で切符を買って学校に向かいました。ただ、汽車はすぐに止まって、結局、車で中学校に行くことになりました。
 ですが、タイミングが悪く、肝心の中学校へ来たら放課後で誰もおらず、宿直は用事で出掛けており、校長を訪ねようと思っても流石に疲れたので乗ってきた車の運転手に宿屋へ連れて行ったもらいました。その店の名前が、質屋をしていた勘太郎と同じ屋号の「山城屋」だったことが四国に来て初めて面白いと思った事でした。

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