夏目漱石「坊っちゃん」について17

 前回の記事で初めて「教師」を体験した坊ちゃんですが、生徒に出された問題に答えられず、それを元に生徒に笑われてしまいます。それから後の授業も少し違いはあるものの、どれも同じ様な感じでした。教師として授業をして、教わる側より楽じゃないと思い知らされます。授業が終わっても下宿に帰れず、生徒が掃除の報告に来るのでキチンと出来ているか確認しないといけません。最後に出席簿を調べて、ようやく三時に仕事が終わるのです、空いた時間まで学校にいることは愚かだと坊ちゃんは帰りがけに山嵐へ訴えると最初はアハハハと笑いますが、後で真面目に学校の不平を言うのはいけない、妙な人も居るから自分にだけ話せと言います。
 帰る場所が違うので四つ角で分かれたから詳しい事を聞けませんでしたが、その理由は後になって分かります。それから宿の亭主とお茶をきっかけに話すことになり、坊ちゃんは風流だと言われ、道楽に自分がやっている書画等を始めないかと飛んでもない誘いを受けます。

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