夏目漱石「坊っちゃん」について24

 宿直室で過ごすことになった坊ちゃんですが、夕食を早く食べてしまい、寝るには早すぎる時間なのもあり、温泉に行きたくなります。初日に宿直がいなかった事も思い出し、言伝だけ残して温泉に向かったのですが、その前に狸(校長)に出くわします。さっきは宿直の自分に労いの言葉を掛けたくせに、顔を見るなり外出を咎める事を言われ、腹が立ち、確かに宿直であり、これから帰って泊まる事は泊まりますよ、と言い捨てて行ってしまいます。すると、今度は山嵐に出くわしたのです、出歩くだけで知っている顔に合う、狭い所だと思っていると山嵐も宿直の事を言います。
 悪びれず、そうだと答えて、出歩かない方がおかしい、と威張る坊ちゃんに山嵐は校長か教頭に会うと面倒になると心配します。そんな山嵐に坊ちゃんは校長に会った事とあっけらかんと言い、ついでに自分の散歩をほめた、と嘘まで言い、これ以上は面倒だからと学校の宿直室に帰ったのです。しかし、ここでも厄介な事が起きるのです。

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