夏目漱石「坊っちゃん」について26

 宿直室の布団で寝ようとした坊ちゃんですが、その布団からバッタが飛び出してきたのです、それを枕で叩いて30分かけて退治して、箒で後片付けをしていると学校に残っていた手伝いが何事かとやってきます。何ですかもあるか、バッタを布団の中で飼うやつがいるか、と叱りつけます。しかし、その人は知らないと言い、坊ちゃんに怒鳴られながら箒を担いで帰って行きます、それから犯人を探すために3人の寄宿生を呼びました。
 すると、3人呼んだつもりが6人出てきたのです、坊ちゃんとしては6人だろうと10人だろうと構わず、寝巻のまま腕まくりして誰がやったと問いただします。わざわざ放り出したバッタを拾って来てもらい、生徒に見せるも、生徒はバッタではなくイナゴだとか、言葉に「もし」を使って坊ちゃんを苛立たせたり、イナゴは温かい所が好きだから入ったのだろうと、坊ちゃんが問い質しても自分がやったという者はいませんでした。坊ちゃんは、その態度が気に入りませんでした。

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