夏目漱石「坊っちゃん」について30

 やっと眠れると思った矢先、二階で生徒が仕返しに騒いでいると思った坊ちゃんは、二階に行きます。しかし、二階は誰もおらず、夢かと思えば廊下の外れで騒ぎが聞こえる。その音に負けない程に大声をだし、直に叱ってやろうと走り出して、堅い何かに足をぶつけます。それでも片足で起き上がり、着いたと思ったら静かになっている。生徒が隠れたんだろうと思い、坊ちゃんは寝室の一つを開けようとしますが、鍵がかけれあるのか、机でも積んで立掛けたのか。開かないのです、しかも、それは一つではなく、他も開かないのです。なんとか中の奴を捕まえたいのに、また声と音がしてくるのです。
 自分で賢くないのを分かっている坊ちゃんは、どうすればいいか分からず、けれど負けるのは江戸っ子の一生の名折れと覚悟をきめます。つまり、勝つまで居座る事にしたのです、なので今日は廊下の真ん中で夜が明けるのを待ちます。すると、先程ぶつけた場所から血が出て上に、疲れが出て寝てしまいます。

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