夏目漱石「坊っちゃん」について32

 宿直になった自分の睡眠を妨害したと思う生徒の内2人を転ばせ、飛びかかり、部屋に連れ帰った坊ちゃんですが、知らないと言い張るばかり。更に生徒が増えていきますが、誰もが眠そうな顔をしています、腹は立ちますが、そこは教師として顔を洗ってくるように言います。ですが、誰も洗いに行かず、そこから50人の生徒達を相手に約1時間あまり、押し問答が続きます。すると狸、否、校長がやってきて手伝いから学校で騒ぎが起きたと聞き、見に来たのです。それに不満を持ちつつ、坊ちゃんは校長に説明をします。校長は生徒の話も聞き、処分は後で知らせる、今は支度をしないと学校に間に合わないから早くしろと言います。
 それで生徒を解放する校長を甘いと思いつつ、色々あって疲れただろうから、今日の授業は休む様にと言われ、心配には及ばない、一晩寝なくても授業は出来る、これ位で出来ないなら月給を学校に返す、と言い切ったのです。蚊に噛まれて顔が腫れても、そういう坊ちゃんに校長は笑いながら元気ですねと言った。

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