本日から紹介する「夫婦善哉」とは、戦後の日本における太宰治、坂口安吾等と共に「無頼派」や「新戯作派」と呼ばれた大阪出身の文豪、織田作之助の短編小説です。作品の舞台は大正から昭和にかけての大阪の北新地、内容は駆け落ちした男女が次々に商売をするも失敗して、ケンカはすれど別れずに生きていく様子が書かれています。彼が作家として世に出た代表作であり、作風が確立された小説でもあります。
そんな物語の冒頭は、借金返済の催促が厳しい、という内容で始まります。醤油屋、油屋、八百屋、鰯屋、乾物屋、炭屋、米屋、家主など。そこから登場人物の掛け合いが始まるのですが、舞台が大阪なのもあり、台詞は全て「関西弁」です。なので、最初は少し戸惑う方もいるでしょうが、掛け合いはテンポよく、催促に来た相手を何とか返した母親の話を主人公の一人「蝶子」は複雑な思いで聞いていました。そんな借金の理由は彼女の父親が作る天ぷらにあり、評判は良いのですが、その所為で儲けが出ない事を、まだ12歳ながら理解していました。
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