本日で最後となる「夫婦善哉」ですが、柳吉の父が危篤状態だと知り、待つように言われた蝶子は「夫婦と認められたら直ぐに呼んでほしい」と柳吉に頼んで、急いで呉服屋へ行きました。2人分の紋付を頼んで、ひたすらに連絡を待ちましたが、4日後に来た柳吉からの電話は蝶子を失望させるだけでした。夫婦と認めれもらえず、葬式にも来るなと言われ、ショックのあまり蝶子は衝動的にカフェの二階でガスを使って命を絶とうとしました。幸い、夜に柳吉が戻ってきて急いで医者を呼んだので助かり、それが新聞に載る騒ぎになり、柳吉は葬式を理由に再び出て行きましたが、客は頻繁に声を掛けてくれました。
それから蝶子は外出する様になりますが、それは柳吉が一日でも早く帰ってくるように、と金光教の道場へお詣りしていたのです。そして、最後はひょっこり戻って来た柳吉が蝶子を貰って来た遺産の分け前で法善寺境内の「めおとぜんざい」へ行きます、その頃には蝶子は尻が座布団を隠す程になっていた、という月日の流れを感じさせる終わりとなっています。そして、次回からは夏目漱石の短編「夢十夜」を紹介していきます。
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