宮沢賢治について1

 前回で夏目漱石の短編「夢十夜」が終わり、今月から新しい作品を紹介していきます、その作者は日本を代表する詩人であり、童話作家だった宮沢賢治氏です。そんな彼の作品を紹介する前に、まず作者である宮沢賢治氏の生い立ちについて紹介します。
 彼が生まれたのは1896年、明治29年の8月、日付に関しては資料によって違いはあるそうですが、27日とされています。生まれたのは母の実家がある鍛冶町で、父親が仕事の関係で不在だったので、叔父が「賢治」と命名したそうです。学業においては、小学校時代は6年間は全科目で優秀な成績で、3年生と4年生の担任だった八木英三という人物は生徒達に様々な童話を話して聞かせ、彼に大きな影響を与えたそうです。また、鉱物採集と昆虫の標本づくりに夢中になったそうです。
 ですが、明治42年、13歳の時に寄宿舎のある岩手県立盛岡中学校、今の盛岡第一高等学校に入学しますが、家業の古着屋が好きでなかった彼は勉強しても嫌いな家業を継がされると悲観して、勉強せず鉱物採集や星座に熱中していったのです。

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