宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」について8

 ゴーシュの元に音楽を教えてほしいとやってきたカッコウに頼まれ、セロを演奏しますが、手が痛くなって辞めて演奏を辞めてしまいます。するとカッコウは、どうして演奏を辞めたのかと、カッコウならのどから血が出るまで叫ぶと詰め寄ります。ゴーシュは何を生意気な事を、と窓を指さして日が昇る頃だから帰る様に言います、カッコウは日が出るまで後一度だけど頼み込みます。ですが、ゴーシュは出ていかないなら食べてしまうぞ、とカッコウを脅かします。驚いたカッコウは窓に向かって飛び立ち、ガラスに頭をぶつけてしまいます、これにはゴーシュも慌てて窓を開けようとしましたが、開けにくい作りの窓で手間取っている間に、またカッコウがぶつかってしまいます。
 それでクチバシの付け根から血が出てしまい、それで余計にパニックになったのか、カッコウはゴーシュがやっと開けた隙間にも気付かず、窓に激しくぶつかります。ゴーシュは自分がドアから出してやろうと思いましたが、カッコウは警戒して懲りずに窓に向かいます。

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