宮沢賢治「銀河鉄道の夜」について1

 本日から紹介する「銀河鉄道の夜」は、宮沢賢治が世を去った後に発見された、未定稿、つまり作者が「完成した」と判断していない原稿の童話だそうです、作者である宮沢賢治が既に世を去った後に発見されたのと、作中に多くの造語が登場するので、研究家の間では様々な解釈が行われているそうです。そんな「銀河鉄道の夜」が本として世に出たのは昭和9年頃に文圃堂が出した「宮沢賢治全集」の第三巻です。あらすじは、貧しい家計を支える為に働く少年ジョバンニが、ある夜に友人のカンパネルラと共に夜空を走る不思議な列車「銀河鉄道」に乗って旅をする物語です。他の代表作もありますが、この「銀河鉄道の夜」はアニメーションや映画、演劇にプラネタリウム番組など、数々の派生作品が作られた事でも有名です。
 そんな物語の始まりは、教室でジョバンニとカンパネルラが他の生徒と一緒に「午後の授業」を受けている所から始まります。内容は天体の事で、先生は川だと言われたり、乳の流れた後と言われたりしていた、白いものは何か、と生徒達に問いかけた所です。

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